医療コンサル(2)コンサルタントの種類
コンサルトconsult とは、「相談する」「諮る」という意味らしい。
だからコンサルタントは、直訳すれば「相談相手」ということになるのかもしれない。
そう思うと、それほど複雑な話ではなく、明日からコンサルタントを名乗っても、しっかり相談相手になれればそれで良いと思う。
1 コンサルタントとフィー(対価)
それを職業としてフィー(対価・おカネ)を得ようとしたときに、問題が出てくる。
少なくとも我が国では、コンサルタント料、カウンセリング料、相談料・・・
名目はともかく、そういう無形のサービスに対価を支払うという文化は、あまり無い気がする。
僕もそれで散々、辛酸を舐めてきたし、良質なコンサルサービスを提供する仕事仲間も、その点で苦労している。
その点、外国のことは知らないが、少なくともアメリカなどはコンサルにお金を支払う文化が確立しているのだろう。
映画やドラマを見ていると、公共機関は常にコンサルタントと提携していたり、少しでも変化があればカウンセラーが登場する。
しかし、日本でコンサルタントとしての活動を目指す人は、日本に合ったやり方を工夫していった方が良い気がする。
2 多様なコンサル業務
コンサルの意味が「相談」であっても、実務には様々な形がある。
(1)結果型コンサル
「業績改善をしてくれ」「社内改革をしてくれ」「議会を説得してくれ」「合併を成功させてくれ」・・・
などなど、結果にフォーカスしたコンサル業務というのがある。
僕の行っているものでは、民間・自治体の出資問題の解決、議会対策、相続対策、経営譲渡、新病院建設、などがある。
結果にフォーカスしたコンサル業務は、僕が本来志向していたもので、非常にキツイが楽しい、花形仕事だと思っている。
(2)併走型コンサル
月契約、年契約などで、定期・不定期に通って経営会議に参加したり、課題を一つずつ片付けていくスタイルである。
これこそ、コンサルトの語義「相談」に一番近い形なのだろう。
僕の場合は、すでに顧問税理士がいらっしゃる病院に、医療独特の税務や、税務に一切無関係な課題で、通うことが多い。
実は、これが一番求められているコンサルで、企業も病院も個人も、「併走して見ていて欲しい」というニーズを常々感じる。
(3)成果品型コンサル
簡単にいうと、様々な調査をした結果などを報告書にまとめ、それを納品してフィーを受取る、というスタイルである。
僕は開業前、特に修業期前半5年くらいは、カッコいい成果品を作るのがコンサルの基本と考えて、成果品型コンサルに血道をあげていた。
しかし、良いコンサルをした上に素晴らしい成果品があればパーフェクトだが、成果品作成にハマると、そこが目的になってしまう。
初期には、それで失敗したり不十分な業務になったこともあった。良い修業には、なったのだが・・・
なので、ある時期からは上記(1)結果型(2)併走型 、を基本として「成果品は添え物」と位置付けることが多くなった。
(4)紹介型コンサル
必要な時に必要なプロフェッショナルを紹介する、という動きをする方々がいる。
これを半ば生業として、フィーを受けたり恩を売ったりする人もいるが、紹介というのはやり方一つで信頼を失うので、気を付けたほうが良いと思う。
僕も業務上の成り行きで、自分にできないことできる専門家をご紹介することがあるが、フィーを受取ったり紹介を仕事にすることはない。
さて、次回はコンサル業務それぞれが持つ、長所と短所についてお話してみたい。
岸野康之 拝
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